スリランカの治安について(2019年夏)
2019年4月21日、イスラム教徒によるテロがスリランカの国内数カ所で同時に起こりました。すぐに国家非常事態宣言が出され、外出禁止やインターネット接続禁止などの措置が取られたそうです。私はその時、日本でスリランカの友人達とスリランカのテレビニュースをリアルタイムで見ていました。教会の屋根まで破壊されるほどの爆発や、その後犯人は捕まりましたが、国内のあちこちで武器や爆弾が発見されるなど、本当にショッキングなニュースでした。
そのテロの半年後、2019年8月にスリランカを訪れる機会があったので、その時の治安について書きたいと思います。
軍の警備で治安がいい
私の印象は、現在はテロも落ち着き、街は軍による警備で治安がいいように思います。
街のいたるところに軍の車両や機関銃を持った兵士がいます。夜間などの外出禁止令もとかれ、コロンボのホテルが多く集まるコロンボ・フォート地区では、夜間も外出している観光の外国人がちらほら見られました。また、地元の人も多くトゥクトゥクなどで出歩いています。
24時間いつでも好きな時にいけるコンビニがあちこちにあるような日本の治安の良さとは少し違いますが、外国で夜間出歩いても大丈夫な国はあまりないので、安心して旅行して大丈夫です。
空港は立ち入り規制
以前は、出迎えなどの一般車両の出入りが自由だったそうですが、現在は一時停車はOK、すぐに車を出さないといけないルールになっています。空港に入る前には、軍の車両チェックがあります。荷物のチェックはもちろんですが、ボディチェックも男女それぞれに行われます。明らかに外国人とわかる白人やアジア人が車両に乗っていると、優先的に通されるような感じがしました。
空港はロビーなどの待ち合わせスペースはなくなっていて、荷物のX線チェックをする場所になっています。空港で出迎えなどをするスペースもほとんどなく、旅行者ではない人が長くいると軍の人に呼び止められるそうなので、かなり厳重にチェックしているようです。
ホテルも荷物検査
ホテルは、どこのホテルも入り口でX線での荷物検査があります。チェックインしても、外出するたびに荷物検査があります。
遺跡などの観光スポット
遺跡やお寺や美術館などの観光スポットでは、荷物チェックをする場所もありますが、そうでない場所もあります。チェックは比較的ゆるいです。
ですが、象のお祭り(ペラヘラ祭り)では、かなり厳重なボディチェックと荷物検査があり、立ち入り規制もされていました。
2020年1月末までビザ(ETA)の申請料が無料!
このテロの影響でかなり観光客が減ってしまったようです。私たちが訪れた時も、どこへ行っても、外国人ではなくローカルの人でいっぱいでした。
そのような事もあってか、2020年1月まで、日本を含む39カ国の観光ビザの申請が無料となっています。スリランカへ行くにはビザの申請が必要ですが、申請時に申請料が無料になります。
事前にビザを申請する場合は、ネットからフォームに入力するだけですぐに申請が完了します。事前にネットで申請せずにスリランカへ行くと、空港でビザの申請が必要となりますが、そこでの申請料も無料になります。
合わせて、スリランカ大使館のホームページを確認してください。
このように、ビザの申請料が無料だったりする今が、旅行のチャンスかもしれません。観光客が多くないので、どこも比較的並ばずに遺跡やお寺などの名所に入ることができました。