黄金寺院、ダンブッラ(Dambulla)
シギリヤに程近く、車を走らせること約40分。黄金の寺院と呼ばれる世界遺産、ダンブッラ(Dambulla)へ到着。
ジャングルを突き進んでいると、またしても巨大な岩山が見えてきました。車をとめて、石段をのぼった先の岩山の中にお寺があります。お寺の入り口で靴をあずけ、裸足で中に入ります。😊👣
ダンブッラの入り口 この奥にお寺があります
スリランカは1年じゅう暖かく、夏の気候なので、旅行者は半袖や半ズボンなどで過ごしていますが、スリランカではお寺に入る時のルールがあり、肌は隠さないといけません。さらに、正装は白い服でないといけないそう。私は半袖で腕が見えてしまっていたので、入り口で白い布を貸してもらい、マントのように羽織って中に入らせてもらいました。
岩の中にお寺が…
お寺の門をくぐると圧巻。巨大な岩が左右に切り開かれ、中に石窟(せっくつ)が作り込まれています。
岩の中に建物が…
石窟の中は、いくつかのゾーンに分かれていて、
①第1窟「デーワ・ラージャ・ヴィハーラ」(Deva Raja Vihara)入り口の近く
②第2窟「マハー・ラージャ・ヴィハーラ」(Maha Raja Vihara)中央の入り口から
③第3窟「マハー・アルト・ヴィハーラ」(Maha Alut Vihara)
その他に、
④第4窟「パッツィーマ・ヴィハーラ」(Pachima Vihara)
⑤第5窟「デワナ・アルト・ヴィハーラ」(Devana Alut Vihara)
など近年できた石窟もあります。
第1窟「デーワ・ラージャ・ヴィハーラ」(Deva Raja Vihara)
ここには大きな涅槃(ねはん)の黄金のブッダ像があります。足の裏は真っ赤で白いお花が描かれています。近くで見ると、全てを包み込むようなとても優しいお顔をされていました。
全長は15mの大きな涅槃(ねはん)像
赤い足の裏
第2窟「マハー・ラージャ・ヴィハーラ」(Maha Raja Vihara)
ここには多数の座っているブッダ、涅槃(ねはん)のブッダ、立ち姿のブッダなど、56体もの黄金のブッダ像があります。更に、天井にも大きく、そして曼荼羅のようにブッダが描かれています。ブッダが生まれてから亡くなるまでの物語やスリランカの歴史が描かれているそうです。ブッダの宇宙観が感じられる場所だと思います。
ところ狭しとブッダ像が並んでいます
様々なスタイルのブッダ像
天井にもブッダが描かれています
第3窟「マハー・アルト・ヴィハーラ」(Maha Alut Vihara)
ここにも様々な姿の黄金のブッダ像が置かれています。こちらから先のゾーンは比較的近年につくられた仏像だそうです。
ここも様々なブッダ像が並んでいます
神社(ヒンズー教の祠)
入り口近く、第1窟と第2窟の間に、少し小さな入り口の奥にお寺の入り口とは違うところがあるのですが、ここはヒンズー教の神様をまつっているそう。仏教とヒンズー教が同じお寺の敷地内にあるのが不思議ですが、日本のお寺と神社の関係に似ています。入り口でお経を唱えているお坊さんと一緒にお祈りし、右手に白いヒモを結んでもらいました。 スリランカ人はお寺に行った時に必ずこうやってお祈りをするそうで、よく白い紐を右腕に結んでいる人を見かけます。これは、お守りのようなもので、2〜3日したら自分で切って、自然に返すように木々の足元などに埋めるのだそうです。
神社と呼んでいましたが、ヒンズー教の神様がまつられています
大自然と共存している仏教の宇宙のようなスケールを感じた場所でした。😊🇱🇰
【ダンブッラは世界遺産に登録されています】
・名称:ダンブッラ石窟寺院
・住所:Central Province, Matale District
・UNESCO URL:http://whc.unesco.org/en/list/561